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新座動物総合医療センター

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循環器科

イメージ循環器科担当獣医師 : 長谷川

心臓病は早期発見・早期治療していくことが、とても重要です。定期的な健康診断により、早期の発見が可能です。内科的治療は、薬による症状の緩和、進行を遅らせる事が目的です。基本的に生涯にわたって投薬が必要ですが、症状無く、元気に過ごす事を目標に治療を行っていきます。外科的治療をご希望の場合は、人工心肺を用いた心臓外科を行っている病院へのご紹介も可能です。

状態に応じた検査・治療を提案しておりますが、ご家族の意向も考慮した検査・治療を行っておりますので、お気軽にご相談ください。

心臓病の主な症状

  • 咳が増えた
  • 呼吸が早い
  • 散歩を嫌がる
  • 疲れやすい
  • 失神する
  • 四肢の麻痺

このような症状が見られたら、心臓病の可能性があります。
他疾患の可能性もありますので、原因は精査していく必要があります。

診察の流れ

  1. 問診
  2. 身体検査(聴診、触診、視診等)
  3. レントゲン検査
  4. 超音波検査
  5. 心電図検査
  6. 血圧測定
  7. 血液検査(血球計算、血液生化学、心臓バイオマーカー、甲状腺ホルモン等)

総合的に心臓の評価をすることをお勧めしています(必ず全ての検査を行うわけではありません)。

ワンちゃんに多い心臓病

僧帽弁閉鎖不全症

中年齢~高年齢、特に小型犬やキャバリアに多い心臓病です。僧帽弁の変性や腱索が伸びたり、断裂することにより僧帽弁での逆流が起こります。進行度に応じたステージ分類によって、投薬治療をしていきます。重症化すると肺に水がたまり(肺水腫)、入院治療が必要な場合もあります。

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左側が正常の胸部のレントゲンです。
右側は、肺が白く写り、心臓も大きく、肺水腫を起こしています。

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僧帽弁閉鎖不全症のエコー画像です。左の画像では僧帽弁の変性が確認できます。右の画像では左心室から左心房への血流の逆流が確認できます。

ネコちゃんに多い心臓病

肥大型心筋症

メインクーン、アメリカン・ショートヘア、雑種猫にも多く発症します。若齢~高齢まで幅広い年齢層で発症します。心筋が分厚くなり、心臓がうまく収縮できなくなります。無症状で経過する場合もあれば、呼吸困難、開口呼吸、心不全に至る場合もあります。

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レントゲンでは両心房の拡大を認めます。
心臓がハート型に見えるので、バレンタインハートと呼ばれています。

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エコー検査にて、心筋壁が6mmを超えると肥大型心筋症と言われています。